F1といえば、爆音を響かせて走るマシン、それを支える技術チーム、そしてマシンに乗っているドライバーのチームワークが魅力です。どれか一つでも欠けると、良いレースはできません。アブダビGPはそういった、それぞれの国のチームワークを目の当たりにすることができます。
GPシリーズは1年をかけて、21レースを戦います。順位によってポイントが異なり、全部のポイントを合計して優勝が決まります。21か国をめぐるこのシリーズで、母国に来ることは一度しかないため、特にアブダビ出身のドライバーにとって、このアブダビGPは大切な一戦となります。
GPシリーズに出場する選手の一覧表や、どんなマシンに乗っているかは、ホームページを見ると、詳しく掲載されています。こうしたページを事前に見ておくとさらに知識が増し、観戦の楽しみが広がります。
予選と決勝
F1で良くみるシーンは、マシンが一列になって、一斉に走り出す、という場面でしょう。それは決勝レースのことです。決勝の前に、予選があります。
GPレースは、まずフリー走行という、マシンのテスト走行が行われます。22台のマシンが、タイムを計ります。主に金曜日や土曜日に開催されます。そして、次に予選レースが行われます。速いマシンが残っていき、10人に絞られます。最終日、日曜に開かれる決勝へ進む際、予選で速かったマシンから、スタート地点が有利になります。
予選で良い場所を確保するためにも、トップ10に残るようなマシンは、決勝も期待できる展開になることが多いです。
色々な楽しみ方がある
フリー走行や予選のレースは、一斉に走り出すわけではないので、マシンを一台一台チェックしながら見ることができます。それぞれのチームがどんな調整をしているか、ピットの様子も垣間見れるレースです。
決勝はもちろん、一斉にマシンが走り出す緊張感や轟音を楽しむことができます。スピードだけではなく、どんなレース運びを行うか、どんなコースを走るかといった技術面も見ることができます。またクラッシュやオーバーテイクといった、ハラハラドキドキする場面も多く観戦できます。
技術的なことが分からなくても、現地でお祭りのような応援や歓声を聞いて楽しむこともできます。好きなドライバーやマシンの写真を撮るという楽しみ方もあります。観戦の仕方は色々あり、目でマシンや選手を見て、一体感を感じることも楽しみ方のひとつです。